新5巻 クラス会

新5巻 クラス会

八幡と雪乃がその仲を深化させる過程、八幡が雪乃との仲を周知させる過程、八幡・葉山・海老名が相互理解している状況、などを描く。

prelude そして、比企谷小町はふたたび語りき。vol.N5, p.004

小町と平塚の会話。新エピソードの導入。

手がかかる?vol.N5, p.007 / ずっと見てきてくださったんですもんねvol.N5, p.009

相手は平塚。 「ああ、君はほんとに手がかかった」vol.14, l.6468 を引く。

こうして、奉仕部の新たな活動が始まる。vol.N5, p.012

初夏。富岡の依頼。八幡らのクラス会の開催。

「小町も曲がったタイを直していただきたいと常日頃思っております」 / 小町ちゃん、どうでもいいけど、君の制服にタイはないからね……vol.N5, p.036

っべー、ネクタイ忘れた。一回取りに帰るわていうか帰るわ。 / 「小町さんから預かってきたの」vol.N1, p.088 のタイは、小町が雪乃に渡したもの。小町がタイを八幡に直接渡さなかった理由が、八幡のタイを雪乃に直させる為だった、ということ。

ふとしたことで、緊張と沈黙は突然にふりかかる。vol.N5, p.046

クラス会詳細検討。遠足の話題。 いろはが八幡となりたけに行った件をバラす。

「指定されているのは行き帰りの時間だけだから、基本的には自由行動ね」 / 「聞いてる?」vol.N5, p.053

この時点で雪乃は既に八幡と自由行動を取るつもりでいる表現。

「なりたけですよね!」 / 「また一緒に行きたかったんですけどね」vol.N5, p.061

「……悔しいですけど」 / 「おいしかったです……」vol.10.5, l.1241 。池袋ですけど、おいしかったです。

「また一緒に行きたかったんですけどね」 / 「また”どこか”一緒に行きましょうね」vol.N5, p.061

「今週末とかどうですか?わたし、暇じゃないですかー?」 / 「じゃあ、週末、楽しみにしてますねー!」vol.14.5, l.1246 に対応するだろう。

Interlude 比企谷小町は猫の運命を決めない。vol.N5, p.064

小町視点。 富岡は八幡の交際を気にするが小町は答えない。

一年後、いえ、あるいは半年後、もしかしたら3ヶ月後、こうして部室に一人きりになるという事実にvol.N5, p.065

布石。解消は14.5巻。 やはり比企谷家の倫理観はぶっ壊れている 参照。

その距離と時間が彼と彼女に必要なら。vol.N5, p.070

八幡と雪乃でなりたけ。

「あと一年我慢して自分の仕事こなしてくれ」 / 「お互いにな」 / お互い、見えていないと知りながら、ひらと軽く手を上げて。vol.N5, p.074

葉山と八幡で意思疎通ができているということ。言葉を交わすどころか見ることもなく。「自分の仕事」とは「おう、お疲れ。マスコット」 / 「ああ、御苦労さま。雑用係」vol.N5, p.098

「最近は葉山くんも姉さんに振り回されて大変みたいだし」vol.N5, p.077

不明。伏線か。少なくとも葉山と陽乃の接触はある。 「内縁関係って聞いたぞ」vol.N5, p.102

今夜はパンさんぬいぐるみ抱いて寝て?vol.N5, p.081

おそらくは既に毎日。ベッドの頭のほうだけがにぎやかだった。 / あたしはそのパンダのぬいぐるみを撫でてみる。vol.12, l.1150 。さらにこれは 俺はパンさんを雪ノ下に押し付けるvol.03, l.1515 として八幡がクレーンゲームで店員に取ってもらったもの。

「きついきついきつい締めすぎ締めすぎ」 / なんだこいつ可愛いな俺に恨みでもあるのかvol.N5, p.089

「また一緒に行きたかったんですけどね」 / 「またどこか一緒に行きましょうね」vol.N5, p.061 に対する嫉妬。

雪ノ下が忘れずにスマホでぱしゃりとやってからvol.N5, p.089

私も撮ればよかった……と、そのしょぼーんとした表情が言っているvol.14, l.5387 からの成長。

「……革命的な旨味ね」 / 「だろ?」vol.N5, p.090

天下一品を評価した 「……凶暴な旨味ですね」 / わぁ、的確ゥ。vol.07, l.2085 との対比。

追伸、皮肉と喧騒の中で、箱は開かれる。vol.N5, p.096

数日後。クラス会当日。 富岡に雪乃との関係を問われ、誤解可能な形で答えるが、しかし正しく理解される。

「だから、その邪魔しちゃいけないなって思って」vol.N5, p.100

葉山も海老名も八幡も積極的にクラス会をやりたいとは思っていない。が、葉山を中心に海老名と八幡もクラスの中心人物であって、自分達の好みでクラスの親睦を深める機会を損ねるべきではない、ということ。

「雪ノ下さんと付き合ってるんですか?」 / 「パートナー的な?」vol.N5, p.102

「パートナー……、とか?かしら……」vol.14, l.5716 を引く。あるいはさらに葛西臨海公園のペンギンの どちらかが死んでしまわない限り、同じパートナーと連れ添い続けるvol.11, l.3701 を引く。

「なら、良かった。……二人で周る気でいたから」 / すると、富岡さんはわぁと小さく口を開け、指先だけでぱちぱち拍手をし、そして、大きく頷いた。vol.N5, p.103

富岡の意図は現時点で不明。

富岡が八幡に興味をもっていると推測できる描写が複数ある。これらが全てミスリードだった可能性もある。 「比企谷くんも一緒の時のほうがいいと思うので!」vol.N1, p.033 として比企谷の名字を初見で正しく呼ぶ、 「ラグビー、やってたんですか?」 / 「いつも……、そうですか、はぁ」 / 富岡さんはちらと俺へ窺うような視線を向けるvol.N5, p.039「あの、比企谷くんって」 / 「付き合ってるのかな……」vol.N5, p.066 など。