つまり材木座義輝の伏線はズレている。

つまり材木座義輝の伏線はズレている。

八幡の斜め下解決法の提案役、設定提示役。たぶん俺ガイル中最重要人物。

テニスも文化祭も嘘告白も生徒会選挙も葉山の進路もダミープロムも材木座が事前に解決法を提示してる。多分ダメ未来視持ってる。というか お前ら中二はキャンセル能力が好きすぎる / お前ら中二はコピー能力が好きすぎるvol.03, l.0015 は10巻以降の結衣と雪乃のキャラクター設定、なんて気付いた時には一瞬材木座を神格化しかけた。

八幡に自分を重ねてしまう層が、ラノベ読んで喜ぶカースト最低層が、さらにバカにできるキャラクター。読感を心地よくする役割。かつそんな八幡に自分を重ねる層に対して「お前ら八幡じゃねーよ材木座だよ」と皮肉るキャラクター。

までは容易にわかるとして。

であれば「材木座が八幡の斜め下解決法の提案役であること」とは、材木座は八幡に自分を重ねる層を馬鹿にする層をさらに馬鹿にする為のキャラクターであること、であるかもしれない。「八幡に自分を重ねる層を馬鹿にする層」を、「お前ら材木座がばらまいた伏線を見抜けなかっただろ、お前の知識は材木座以下だしお前らの読解力も材木座の伏線以下だぞ」と罵る為の材料、なのかもしれない。

あるいは玉縄も同様で、玉縄を意識高いとバカにしつつ弁証法やブレストを知らない層を馬鹿にする為のトラップ、かも知れない。相模もリーダーシップ欠如を嘲りつつしかしリーダーシップを理解しない層を嘲る為のトラップ、かもしれない。

つまり彼らは選民思想組向けの娯楽要員かも知れない。私がひねくれてるだけではあるかもしれない。というか私だってそんなことは信じていない。

つまり材木座義輝はズレている。

材木座の発言とそれに対応する八幡の斜め下の解法。かつ、どれも微妙にズレている。もっとあるかも。

プロム篇の伏線の多くが3巻に集中する。3巻の時点で俺ガイルのラストエピソードは八幡と雪ノ下家との対立、理性と感情の相反、だと想定していたのだろう。