葉山隼人は彼が考える程悪い奴じゃない。

葉山隼人は彼が考える程悪い奴じゃない。

うちの隼人くんは「今日は陽乃に良いところを見せたい」という程度の理由で相模を詰り監禁し貶めるヤンデレくんなのですが私好み過ぎますかね。八方美人でありながら陽乃の指示なら自分に好意を寄せる誰かを喜んで傷つけるなんていう陽乃以外全無視な価値観が最高過ぎる。自分の意思で折本を傷つけてみたら最低の気分だったのに。自身は雪乃を傷つけたからこそ陽乃に許されていないのに。誰かを傷つける程度で陽乃に許される訳もない、それをソツなくこなせばこなす程に陽乃の興味は薄れるとは解っているのに。

あるいはうちの隼人くんは陽乃以外の女性はクソどーでもいいと思ってるしたぶん毎年てきとーに女避けつくってる。作中ではたまたま三浦。そして三浦とクラス変わったアンソロ後はたぶんいろはがそのポジに。それ解ってブランドイメージの為に葉山と付き合ってみせてでも本命は八幡とかいう俺の脳内いろはすが超かわいい。

えーと。落ち付け。

八幡の同位体(ぐぐった?)。鏡映し。は普通に読めば誰でも解るとして。

葉山は、八幡が考えることを避ける何かについて、八幡よりも先に直面して、そして何もしない。この八幡の悩みは、修学旅行中に結衣が八幡に告白すれば雪乃が逃げてしまうとか、年度末で奉仕部が壊れるとか、ダミープロムにでも縋らないと雪乃に絡む手段がないとか。八幡が雪乃に絡む手段を持たない時に、「君がすべきことはそんなことじゃないはずだ」と言う。なので、陽乃に絡む手段を持たない葉山がすべきことは千葉村キャンプ参加だとか文化祭での相模の隔離とかではなかったはずだ、とかいう感じ。むしろ 「それでも……俺は選ばない、何も。」 とか開き直ってる。

彼の父親がうちの会社の顧問弁護士をしているの。ちなみに母親は医師vol.04, l.1970

だそうなので、葉山家はたかだか弁護士事務所と非開業医。規制緩和を食らって美味しい職業ではなくなった筆頭2例。たかだか資産数億。雪乃の葉山家評の「あちらの方がキャッシュは多いでしょう」とは、つまり葉山家は「不動産だとか外国債だとかヘッジファンド・仮想通貨だとかにまで分散させるべき資産はない」ということ。だから隼人くんには家を継ぐ価値があんまりないし、雪ノ下家とは「家族ぐるみの付き合い」と言える程の釣り合いは取れない。

葉山のクラス選択、「文理選択など心底どうでもよく」は、たぶん東大理系狙っとけば私立文系は英語数学国語でほぼ全て受けられるから。私が受験生だった頃はできた。というか塾が「早稲田文系ぜんぶ受けて経験値稼げ」と言ってた。

で、葉山は進路さえ陽乃狙いだとして、つまり八幡に自分を救わせない為に(あるいは一年間八幡を偵察する為に)文系クラス選んだだけで、進学先は千葉大理工だとして、いつか彼の生きる目的が「陽乃の背中を追いかける」から「陽乃を雪ノ下家の軛から開放する」に変わるとして、であれば理系経営者ルートなのかな。

そしていつかは雪ノ下家の家業承継の主導権を競って雪乃+八幡 vs 陽乃+葉山 が発生するだろうか。というか雪乃母が発生させるだろうか。とーぜん陽乃も雪乃に敵対することがエデュケーションだとして。だけど隼人くんには陽乃に興味持ってもらえる手段はもう雪乃を傷つける事しか残っていないんだ。いつかそれに気づいてしまった隼人くんは雪乃に政治家と八幡のどちらを選ぶかを突きつける。そして雪乃が選ぶその諦めはきっと初めて誰にとっても正しい諦めになる。

落ち着け。

正直なところ企業経営者ルートでは葉山にはどこまでも八幡には勝てまい。ある程度の企業なら給料出して百人秀才を集めりゃ葉山以上の才能はたぶん一人くらい買える。ついでに天才鬼才は企業側から積極的にアプローチしないと捕まらないんで、雪ノ下母が八幡を気に入る動機は十分にあるのよ。地場系建設業とソフトウェア企業を一緒にするな感はある。

私の脳内隼人くんまとめ

私好み過ぎますかね。